[無効と取消]
■無効と取消
+■無効と取消
  @無効と取消の効果 原状回復義務の法的構成(占有不当利得論、不当利得類型論)
   cf.錯誤無効⇒表意者保護⇒取消類似の相対的無効
    ⇒主張者制限・遡及的追認の承認、主張期間制限、対第三者効につき取消権規定の類推の可否
  A無効行為の取消の可否 無効取消二重効
  B一部無効、無効行為の転換
  C他人物売買の追認の可否
  D取消権と消滅時効/取消権行使による返還請求権の時効/無能力者本人と法定代理人の取消権の関係
[Table] 無効と取消の二重効 
制限能力者が意思無能力状態において行為=当該行為は無効
                            ↓
            ┏━━━━━━━━取消の対象にはなるか?
                        ┃
                        ↓
    ┏━━━━無効行為を取消せない?
        ┃
        ┗━→ 無効・取消は自然的存在ではない ━━━━━━━━┓
            +                                      ┣┓
    法律行為の効力を否定するための法的な理論構成の手段━━━┛┃
                                                                  ┃
                                                                  ┃
                     無効行為の取消も論理的には可能 ←━━━━━━┛
               ||
          表意者には無効と取消の選択的主張を認めるべき

『無効と取消の二重効』、『94条2項(第三者)の適用要件』、『取消後売買契約を締結した第三者』