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[相当性判断の方法]
因果関係の存否=当該状況下の行為+結果の問題
↓
┏━━━∴ 内心によっては左右されない
┃
↓
┏━━━━━特殊な事情━━━┓
┃ ↓
┃ 認識して行う行為者が存在する可能性あり
┃ ∴特殊事情を前提として結果発生の危険性判断すべき。
┃ ↓
┃ ┏━━ 相当性の判断
┃ ┃ =行為時に発生した全事情
┃ ┃ +
┃ ┃ 予見可能な行為後の事情
┣━━━━━┛
┃
↓
行為後の特殊な事情の介入の場合
┃
┣━ 実行行為に存する結果発生の確率の大小
┃
┣━ 介在事情の異常性
┃
┗━ 介在事情の結果への寄与の大小
判例は、「あれなくばこれなし」という条件関係さえあれば因果関係を肯定しています。しかし、こうした因果関係は論理的に無限に近く広がってしまうというおそれがあります。また、故意の内容通りの結果は生じたものの、その結果に至る経過が異常だという場合においても既遂となってしまという不合理な結論になってしまいます。 |