主観主義と客観付議

客観主義(行為主義)
  
刑事責任の基礎を,もっぱら外部的に表現された犯人の行為にもとめるという立場のこと.
主観主義(行為者主義)
 
刑事責任の基礎を,犯人の反社会的性格,つまり,犯罪行為を反覆する犯人の危険 性あるいは社会的危険性において考えるという立場のこと.
長  所短  所
客観主義犯罪の概念を明確にするという効果があり,個人的自由保障に資する.犯罪予防効果を期待することが出来ない.
主観主義犯罪の予防に資する.犯罪の概念が不明確になってしまい,行為者の自由を侵害するという結果をもたらす.

客観主義の諸理論

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構成要件と違法性の関係形式的客観説規範論を背景とした社会倫理的な違法感をもとにして,構成要件定型に中心的役割を負わす.この議論は行為無価値論と結びつきやすいといわれている.
実質的客観説違法の実質を,社会的相当性から逸脱した法益侵害とみる.主観的違法要素を認める.
違法性の実質に関する捉え方行為無価値論
結果無価値論