木曜日, 6月 24, 2004

リサーチによる絵画 

国民の選択展」という1995年に始まった面白い試みがある。
これは、ロシア出身の画家 コマール( Vitaly Komar ) と メラミド( Alex Melamid ) によって始められたマーケティング・リサーチの結果に基づいて絵を最も好まれる絵画と最も好まれない絵画を制作しようというもの。
果たして、こうして描かれた絵画が鑑賞者が望む絵画なのか。
痛烈な批判を投げかけている。
この方面での批判や論評は既に多く行われているので、そちらを参照していただくとして興味深いところもある。
このプロジェクトは拡大して調査対象を米国以外の各国にも広げていった。
という訳で、フランスやイタリアやオランダ等の国民が最も好む絵画と最も好まない絵画とも製作されている。こういう場合は芸術の創造ではないのだろう。
どの国も抽象画のようなものが最も好まれない絵画とされているのだけれども、オランダは違う。イタリアも違う。逆なのだ。
ウェブでの調査における結果は意味深。


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