水曜日, 10月 13, 2004

日本語も分かり易い 

アイヌ語の地名は分かりやすいという話を聞く。
例えば、知床というのは地の果て『シリエトク』という意味だというし、藻岩山のモイワはモ=イワで小さい山、札幌はサッ=ポロでかわいた広い場所、稚内はワッカ=ナイで飲み水が豊富だった沢うんぬん。
でも、日本語も同じなのではないだろうか。
真っ先に思い浮かんだのは、東という日本語の意味。
東というのは、将に東を指していて非常に分かり易いとは確かに言えない。ようには思える。ところが、この東(ひがし)は「ひんがし」から転じたもの。そして、「ひんがし」は「ひむかし」から転じたものとされる。
「ひむかし」、ここまで遡ると、うん ? となる。
幾つか説はあるのだけれど古事記伝ではヒムカシ(日向風)、和訓栞など別の説では日向処が語源という。
こう考えると日本語も中々に分かり易い。
そして、西というのも日(ひ)が沈(「し」ず)むというのが語源
南も北にも、こうした分かり易い意味があったというけれども複数の説があるとのこと。
[参考]
上代語辞典編修委員会編 『時代別国語大辞典 上代編』 三省堂 1967


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