土曜日, 11月 13, 2004
横田子ノ権現(村山_武蔵)
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武蔵村山のかたくり温泉の近くの里山に鎮座。
近くには里山の散策道があるものの、道は舗装されていない。また、参道は草が多い茂っていて階段の鳥居からは社殿を望むことは出来ない。
子ノ権現といえば飯能にある武蔵野三十三観音で知られる天龍寺。この横田子ノ権現は天龍寺からの勧請か。天長9(832)年、紀伊の天野郷で阿字長者の子として生を受けた子ノ聖が出羽で修行し云々と伝える奥武蔵の子ノ権現は役行者の伝説を彷彿とさせる。本家の天龍寺は吉野の金峯山寺と同じく神仏習合の色彩が濃い。しかし、横田村の子ノ権現は外見は神社でしかない。
市のガイドマップにも地図にも出ていないけれど、古くから横田村にあったことは寛政7(1795)年の銘のある碑文から明らか。
この石碑の施主は荻野久右エ門とある。荻野氏は横田地区に古くからある名家。
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