土曜日, 4月 03, 2004
カエルの親か、はたまた
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グリーンランドで発見されている初期の原始的な両生類とされるイクチオステガ(Ichthyostega)もデボン紀後期(the Late Devonian)。でも、イクチオステガ(Ichthyostega)は前後肢があって頑丈な骨格を持っていたことから陸上生活していただろうって考えられているけど」
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だから、イクチオステガ(Ichthyostega)よりも以前の生物ということだね」
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でも、アカントステガ(Acanthostega)は骨格から見て水中生活をしていたということが分かっているけど、陸上に一旦上陸した両生類が再び水中に戻ったんじゃないかとも言われているわね」
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だけど、今回の発見は四足類(tetrapod)とユーステノプテロン(Eusthenopteron)や肺魚、シーラカンスなどの総鰭類との間を結ぶ動物だと考えられている。
つまり、指に水かきが付いているとか、そういう可能性があるとされているね。
そうすると大きな発見だよ、これは」
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ずらーりカエル ならべてみると…
高岡 昌江 (著), 松橋 利光
日本のカエル全43種が大集合ということで、子供の頃に蛙と一緒になって田んぼで転がり回った大人はもちろん、カエルを見たことのない現代っ子も勉強になる。
今回の発見は、果たしてカエルのお仲間なのか、それとも新たな展開が待ち受けるのか。。
木曜日, 4月 01, 2004
ウェブは宝の山
IEEE SpectrumのWinner-Loser-Holy Grailでは通信、電力、半導体、交通、コンピューティング、バイオエンジニアリング、の6分野で、2004年を予測して、「勝者」「敗者」「実現が難しい(Holy Grail)」の3つを選んでいます。
そこで、コンピューティングの勝者とされているのはIBMのWeb Fountain。
全てのウェブ情報に意味を付けてしまおう、つまりはメタタグを付けてしまおうというもの。語弊があるやもしれませんが、ウェブ空間をXML化しようという試み。
このプロジェクトを紹介している"How Big Blue Is Turning Geeks Into Gold"には、IBMがこのプロジェクトに200名の人員を投入しているということが紹介されています。IBMが目指す所は"transform the huge amounts of structured and unstructured data available on the Web into business trends."という壮大なもの。しかし、その成果を切り売りし始めていることや、将来的にはパッケージ化することも考えているようです。情報を整理し意味のある形にするということは、いわばITが苦手としてきた所。今までの多くのITが担ってきたのは膨大な情報を人間の指示通りに整形して結果を出すことで、その結果から何を読み取るかということは結局は人の頭脳に頼っていたと言っても良いでしょう。データマイニングのツールも性能の良いものが数多くあります。そうした技術をウェブというとてつもなく巨大なカオス空間の整理のために用いて、ビジネストレンドを抽出する。単なるコストカット、省力化のITを超えた売上を向上させるIT、付加価値を高めるITの萌芽はここにも見ることが出来ます。
[参考]
■セマンティック・ウェブ(Semantic Web):2002年にティム・バーナーズ・リー(Tim Berners-Lee)が提唱たウェブの情報に対して、メタデータという機械可読式目録のようなデータを入力することで、ウェブ空間全体を単一のデータベースのように扱おうというもの。
■Web検索技術でマネーロンダリングに挑む - IBMのWebFountainが金融機関に:『WebFountainは、ローカルデータからインターネット上の情報まで各種の情報を検索、自然言語処理、統計、確率、パターン認識、人工知能(AI)などを駆使してさまざまな角度から分析することができる検索・分析技術』と紹介し、Semagixのマネーロンダリング(資金洗浄)対策ソフトCIRAS(Customer Information and Risk Assessment System)との組み合わせによって『Web上の一見無関係にみえる膨大な情報と取引を行う顧客の情報とをリンクさせることが可能』と。
■WebFountainを5年間を掛けて開発したアルマンデン研究所(Almaden Research Center)
■"IBM's WebFountain of Knowledge"ではGoogleに代表される検索エンジンビジネスの限界を突破する新技術というようなニュアンスでの紹介。この記事によってWebFountainが一般にも脚光を浴びるようになったとも。
そこで、コンピューティングの勝者とされているのはIBMのWeb Fountain。
全てのウェブ情報に意味を付けてしまおう、つまりはメタタグを付けてしまおうというもの。語弊があるやもしれませんが、ウェブ空間をXML化しようという試み。
このプロジェクトを紹介している"How Big Blue Is Turning Geeks Into Gold"には、IBMがこのプロジェクトに200名の人員を投入しているということが紹介されています。IBMが目指す所は"transform the huge amounts of structured and unstructured data available on the Web into business trends."という壮大なもの。しかし、その成果を切り売りし始めていることや、将来的にはパッケージ化することも考えているようです。情報を整理し意味のある形にするということは、いわばITが苦手としてきた所。今までの多くのITが担ってきたのは膨大な情報を人間の指示通りに整形して結果を出すことで、その結果から何を読み取るかということは結局は人の頭脳に頼っていたと言っても良いでしょう。データマイニングのツールも性能の良いものが数多くあります。そうした技術をウェブというとてつもなく巨大なカオス空間の整理のために用いて、ビジネストレンドを抽出する。単なるコストカット、省力化のITを超えた売上を向上させるIT、付加価値を高めるITの萌芽はここにも見ることが出来ます。
[参考]
■セマンティック・ウェブ(Semantic Web):2002年にティム・バーナーズ・リー(Tim Berners-Lee)が提唱たウェブの情報に対して、メタデータという機械可読式目録のようなデータを入力することで、ウェブ空間全体を単一のデータベースのように扱おうというもの。
■Web検索技術でマネーロンダリングに挑む - IBMのWebFountainが金融機関に:『WebFountainは、ローカルデータからインターネット上の情報まで各種の情報を検索、自然言語処理、統計、確率、パターン認識、人工知能(AI)などを駆使してさまざまな角度から分析することができる検索・分析技術』と紹介し、Semagixのマネーロンダリング(資金洗浄)対策ソフトCIRAS(Customer Information and Risk Assessment System)との組み合わせによって『Web上の一見無関係にみえる膨大な情報と取引を行う顧客の情報とをリンクさせることが可能』と。
■WebFountainを5年間を掛けて開発したアルマンデン研究所(Almaden Research Center)
■"IBM's WebFountain of Knowledge"ではGoogleに代表される検索エンジンビジネスの限界を突破する新技術というようなニュアンスでの紹介。この記事によってWebFountainが一般にも脚光を浴びるようになったとも。
火曜日, 3月 30, 2004
乗り物酔い
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船もだめだなぁ」
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車でも酔わないし、酔ったことがない。船も。北海道の焼尻島に行く時に波が荒くて船が結構揺れたんだけど何ともなかった。
揺れるのが気持ち良いということはないけどね。揺れても気分が非常に悪くなるってことはまずない。
一度だけ、プロペラ飛行機に乗った時に、飛行機の離陸時にすっごく揺れて、その時は『エチケット袋』に手を伸ばそうとしたことがある。
酔った、あるいは酔いそうになったというのは、記憶にある限りではその時だけかな」
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ほら、女の人は気を失い易いけど、男の人はなかなか気を失うということはないとかって言うでしょ。
そういう違いって乗り物酔いにはあるのかしら」
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いわばテンプレート化された行動様式ね。
だけど、テンプレート化されていない行動様式には小脳は対応することは出来ないのよね。こうしたテンプレート化されていない行動様式の一つに電車に乗るとか船に乗るとかいうことがあるわけね」
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でも、そうなんだろうね。
ということはだ、乗り物酔いも、乗り物に慣れてくると、それに対応する行動がテンプレート化されるということになるわけで、無くなってしまうとか軽くなるということになる」
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それで、そこのところに男女差があるのかなぁって」
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そして、偏頭痛を持っている人は成人では女性のほうが比率が高い。そうすると、ひょっとすると、女性のほうが乗り物酔いになり易いということもありうるのかもしれない。
この辺りは専門家の説ではなくて、完全に素人の僕の憶測、空想だけど」
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列島縦断 毎日が乗り物酔い ラピタ・ブックス
杉崎 行恭
う〜ん。なんとも羨ましい。。。
グリッドは何をもたらすのか
グリッドと聞いて、「SETIアットホーム」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
分散コンピューティングと呼ばれる範疇に入る「SETIアットホーム」もそれなりに社会にインパクトを与えるだけの話題性はありました。
それに対して、グリッドコンピューティングは、各自のコンピュータ資源を共有するというP2Pの側面を持つほかに、インターネットの登場とその普及と同じ程度のインパクトがあるように思われます。
このような考え方は、JSPP2002に関するpcWEBの記事にも『グリッドコンピューティングは、インターネットの爆発的な普及と同じくらいの、革新的な変化をもたらすポテンシャルを持っているように思う』とあります。
ここで言うグリッドコンピューティングは単にクラスタの大きいものではありません。
IBMはグリッドコンピューティングを『オープンな標準により異機種間でのオペレーションを可能にするネットワークを利用した分散コンピューティング』と定義しています。
大和総研 情報技術研究所は『グリッドコンピューティングとは、多数のマシンを利用して大量の計算量を必要とするプログラムを実行すること』とはしているものの、注目されている理由として『処理を行うコンピューターとしてユーザーが利用するPCが考えられている』という点を挙げています。
これは、科学技術政策研究所の亘理誠夫の挙げる厳密な定義『グリッドとは、ネットワーク上に分散した多様な計算資源や情報資源(コンピュータ、記憶装置、可視化装置、大規模実験観測装置)を仮想組織のメンバーが一つの仮想コンピュータとして利用する環境』に相当します。
Wolfgang Gentzsch 氏による定義も基本的に同じことを『グリッド・コンピューティングに関する私の定義は、3 つの C から始まります。コンピューティング(Computing)、コラボレーション(Collaboration)、それにコミュニケーショ (Communication)』と洒落た表現をしています。この3つのCの最後の2つのCが大きな意味を持ってきます。
そして、グリッドコンピューティングには、『部門グリッド、企業(エンタープライズ)グリッド、それにグローバル・グリッド』という3つの段階があるとしています。
最後のグローバル・グリッドでは『コンピューティング・リソースは地理的に散在していてもかまいません。世界中のサイトがその対象となりうるのです。コンピューティング・リソースは個人でも 企業でも利用で きます。オーバーフローした作業をグリッド・プロバイダに送ることもできますし、複数の会社がデータを共有し、共同で作業することもできます。組織の境界は簡単に超える』という大胆な発言まで飛び出しています。
グリッドに参加するベンダーがユーザーが相互に互いの遊休資源を使いあう、自分の遊休資源を提供している場合は供給者となり、他社の遊休資源を使用する場合は需要者になり、こうしたグリッドに株式会社以外の組織が加わると、トフラーが『第三の波』で記述したプロシューマ現象のIT版が実現することになります。
ITベンダーが描く未来のIT業界像は電力業のようなユーティリティ産業。グリッド・コンピューティングの究極の姿は、電力市場が自由化によって供給者と需要者が固定せずに入れ替わる卸売電力市場へと向っている中で、まさに適切な喩えとなっています。
第三の波 中公文庫 M 178-3
アルビン・トフラー (著), 徳岡 孝夫 (翻訳)
分散コンピューティングと呼ばれる範疇に入る「SETIアットホーム」もそれなりに社会にインパクトを与えるだけの話題性はありました。
それに対して、グリッドコンピューティングは、各自のコンピュータ資源を共有するというP2Pの側面を持つほかに、インターネットの登場とその普及と同じ程度のインパクトがあるように思われます。
このような考え方は、JSPP2002に関するpcWEBの記事にも『グリッドコンピューティングは、インターネットの爆発的な普及と同じくらいの、革新的な変化をもたらすポテンシャルを持っているように思う』とあります。
ここで言うグリッドコンピューティングは単にクラスタの大きいものではありません。
IBMはグリッドコンピューティングを『オープンな標準により異機種間でのオペレーションを可能にするネットワークを利用した分散コンピューティング』と定義しています。
大和総研 情報技術研究所は『グリッドコンピューティングとは、多数のマシンを利用して大量の計算量を必要とするプログラムを実行すること』とはしているものの、注目されている理由として『処理を行うコンピューターとしてユーザーが利用するPCが考えられている』という点を挙げています。
これは、科学技術政策研究所の亘理誠夫の挙げる厳密な定義『グリッドとは、ネットワーク上に分散した多様な計算資源や情報資源(コンピュータ、記憶装置、可視化装置、大規模実験観測装置)を仮想組織のメンバーが一つの仮想コンピュータとして利用する環境』に相当します。
Wolfgang Gentzsch 氏による定義も基本的に同じことを『グリッド・コンピューティングに関する私の定義は、3 つの C から始まります。コンピューティング(Computing)、コラボレーション(Collaboration)、それにコミュニケーショ (Communication)』と洒落た表現をしています。この3つのCの最後の2つのCが大きな意味を持ってきます。
そして、グリッドコンピューティングには、『部門グリッド、企業(エンタープライズ)グリッド、それにグローバル・グリッド』という3つの段階があるとしています。
最後のグローバル・グリッドでは『コンピューティング・リソースは地理的に散在していてもかまいません。世界中のサイトがその対象となりうるのです。コンピューティング・リソースは個人でも 企業でも利用で きます。オーバーフローした作業をグリッド・プロバイダに送ることもできますし、複数の会社がデータを共有し、共同で作業することもできます。組織の境界は簡単に超える』という大胆な発言まで飛び出しています。
グリッドに参加するベンダーがユーザーが相互に互いの遊休資源を使いあう、自分の遊休資源を提供している場合は供給者となり、他社の遊休資源を使用する場合は需要者になり、こうしたグリッドに株式会社以外の組織が加わると、トフラーが『第三の波』で記述したプロシューマ現象のIT版が実現することになります。
ITベンダーが描く未来のIT業界像は電力業のようなユーティリティ産業。グリッド・コンピューティングの究極の姿は、電力市場が自由化によって供給者と需要者が固定せずに入れ替わる卸売電力市場へと向っている中で、まさに適切な喩えとなっています。
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第三の波 中公文庫 M 178-3
アルビン・トフラー (著), 徳岡 孝夫 (翻訳)
関口武の気候区分
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●大気の熱的な状態
●大気の水分の状態
●天気の状態
●気候の乾湿
という4項目で
☆日本海岸式気候区
☆九州気候区
☆太平洋岸式気候区
☆漸移気候区
☆南西諸島気候区
に分ける。