金曜日, 1月 28, 2005

時代は移り字も映る 

パソコンを使うようになってから漢字がどうも思い出せないということがしばしば。
手書きの時代が長かった私ですらそうなのだから、小学校の子供達がどうのと言える筋合いではない。
それにしても、岐阜の(財)総合初等教育研究所の発表した調査結果は面白い。
面白いと言っては不謹慎かもしれないけれど。
落書きが「楽書き」。これは、楽書くでも良いのではないのかという気がする。
落書きは古くからある。有名なのは嵯峨帝(786-842)の治世に広まった「無悪善」。
当時は落書は政治批判、世相批判に用いられていた。「無悪善」を何と読むのか。色々な読み方が言われたが、『江談抄』には「悪(さが)無くば善(よ)かりなまし」と小野篁が解読したという逸話が記されている。
嵯峨帝の「さが」と悪(さが)を掛けたというわけだ。
ところで、落書を何と読むという問題を小野篁に出したのなら「らくしょ」と言っただろう。小野篁はテストでは点を落としてしまうかもしれない。
今の落書きは政治批判でもなければ世相批判の色合いも薄い。むしろ、芸術作品に近い性質のものか手慰み。それなら実態は落書ではなくて楽書きのほうが、やはり正しい気がする。
そんなことを考えていると、人に仕えるを「使える」というのも、使われているのだからという小学生なりの鋭い考察があるのではないのかと思ったりする。
何故、「使」ではなくて「仕」の字を使うのか、どうして「落書き」には「落とす」という字を使うのと問われてきちんと説明出来る大人がどの程度いるだろう。


[今日のメモ]
DNAというのは生物の設計図のことで、デオキシリボ核酸(Doexyribo Nucleic Acid)の略。

DNAは時計回りに2本の鎖が螺旋状(二重らせん構造)に絡み合った形をしている。

鈴木光司氏の小説『らせん』では『リング』における山村貞子の怨念がそう簡単に消え去った訳ではないことが描かれている。

DNAの幾つかの部品に分けられるが、最小の単位はヌクレオチド(nucleotido)と呼ばれる。

ヌクレオチドが手の役割を果たすリン酸(P)で繋がり合ってDNAの二重らせんになる。

ヌクレオチドから手の役割をするリン酸(P)を取り去ったもの、いわば胴体と言えるものをヌクレオシド(Nucleoside)といい、アデノシン、チミジン、シチジン、グアノシン、ウリジンの5種類がある。

ヌクレオシドからデオキシリボースという糖(S)を取り去ったものが4種類塩基アデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)。

4種類の塩基(A,G,C,T)に糖とリン酸が結合したものが幾つも繋がってDNAが作られる。というわけで、遺伝情報はA、G、C、Tの4種類の文字で書表現される。

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