金曜日, 4月 01, 2005

京都の幽霊の話に思う 

 幽霊の話を聞く。
良くある話。タクシーの運転手さんが幽霊を乗せたというもの。京都での出来事だという話だったから、もしかすると

[週刊!岡本編集長] 心霊タクシー

で紹介されていた古知谷阿弥陀寺の話のことかもしれない。
その話を教えてくれたKさん。先日、京都へ行って来たばかり。丁度、花灯路の時期。
私も去年はライトアップされた東山界隈を散策したことを思い出す。
そのKさん、幽霊の存在は信じていないものの、その手の話は嫌いではないという。
それは結局は好きということなのではないのかとも考えてしまう。
が、それは置いておく。
で、科学的に納得の行くように説明できないものかなと。そう言う。
幽霊の話。
科学的に綺麗に説明出来るのだろうか。もちろん、綺麗でなくても、結構なほどに複雑でも構わない。
おそらく出来るのだろう。多分、9割くらいは説明出来るのではないだろうか。
例えば、幽霊を乗せたというタクシーの運転手が疲れていたとか。
疲れていなくても説明出来そうな気はする。
幽霊の話というのは何も唐突に出てくるものではない。何か、それらしい出来事やら由来やらが存在している場合が多いのではないだろうか。
仮に、そうした出来事やら由来といったものが存在していたとしよう。すると、その場を通る際に、ココは「あの出来事」の起こった所なのだと心の中で強く思ってしまう。
思ってしまうと、科学的に説明出来ない現象というものに遭遇する可能性がグンと高まる。
おそらく。こればかりは実験していないので憶測と自分の僅かながらの非常に偏った経験からの妄想にしか過ぎない。
たまたま転がっていた石に躓いて転ぶ。膝を擦りむくかもしれない。
すると、こう思うだろう。

「コレハ、キット、○○ノセイニチガイナイ」

実際に遭遇した出来事を、その場に居なかった第3者に伝えるためには、出来事を翻訳して要約しなければならない。ビデオカメラでも携帯してずっと撮影していたなら別だが、最初はそうは行かないだろう。
最初の出来事は、経験した人の事前知識と組み合わさって、第3者に伝えられていく。
その第3者が、最初の出来事を経験した人と同じ事前知識「あの出来事」を共有していれば、「あの出来事」に比重が置かれて、「石に躓いた」経験を共有していれば、そこに重点が置かれて、次の第3者に話しが伝えられていく。

と、こんな具合に出来事は様々な経路で増幅されて、やがて1つの別の話が出来てくるのではないだろうか。
その増幅の過程では、同じ人が2度も3度も関わるということもあるだろう。

その他の説明も出来るかもしれない。

ただ、それでも、すっきりとは説明出来ない余白のようなものは残るのではないだろうか。
漠然と考える。

春なのかもしれない。


<<一言主>>
○重水素(D;deuterium)とは. 1つの陽子と1つの中性子で出来ている水素の安定な同位体。

○重水素は海水から採取される。

○同位体(アイソトープ)とは、原子核の陽子の数は同じで、中性子の数が異なるもの。

○原子番号は陽子の数を表している。

○原子の質量数とは、陽子と中性子の数の合計のこと。

○同位体には、エネルギー的に安定的なもの(安定同位体)と不安定なものが存在する。

○安定同位体は250種以上が自然に存在している。

This page is powered by Blogger. Isn't yours?