水曜日, 5月 04, 2005

無くなっていくもの 

 ずっと見知っていたお店が気がつけば閉められていた。
ずっと、そこにあるものと思っていたものが無くなっていくというのは寂しいもの。私が育った家が無くなった時も感じた。あの思いが去来する。
ここ、武蔵村山も大きく変わった。
一番変わったのは、日産自動車の工場が無くなったこと。今では更地になって遥か彼方を見通せる。変わっていくことを気にしていても仕方ない。分かってはいるけれども、寂寥感は否めない。
部活で利用したグラウンドも住宅街となってしまった。クワガタを採ったプリンスの森(名前は日産自動車と合併した旧プリンス自動車に由来)も随分と小さくなった。
この先、通った中学校が無くなったりでもしたら悲しいだろうなと感慨に浸る。

あの時、森で遊んだ仲間はどうしているだろうか。
淡い初恋の彼女は幸せだろうか。

どの場面にも、視界の隅には木々があった。
緑が溢れていた。

地球上に、植物には約30万種類があるのだという。数え方にもよるだろう。

村山にはどの位の植物があって、今、どの程度残っているのか。里山ブームといい、東京の片田舎の武蔵村山にもトトロの森の散策に訪れる人が多くなった。
森は散策の便宜のために切り開かれ、ガタガタの道は舗装され歩きやすいものとなっている。

植物は約30万種類だが、動物は地球上に約100万種類。
哺乳類が約5,000種類、鳥類が約9,000種類、カエルなどの両生類が約2,000種類。トカゲなどの爬虫類が約5,000種類。
つまりは、動物約100万種類のうちのほとんどは脊椎動物以外の動物によって占められている。
里山の暗闇の中でモゾモゾと蠢(うごめ)いている、私の苦手なモノ達が多数派な訳だ。

ここ村山にどの位の動植物が住んでいるのか知らない。しかし、里山が里山を楽しむ人々のために整備され、住宅地が森を掻き分けて削り取っていく中で、人間以外の多くの動植物の生活圏は間違いなく狭められていっている。

最近感じる寂寥感は、もしかすると、物言わぬモノ達の悲しい思いが伝染したのかもしれない。

<<一言主>>
北海道の道花はハマナス、道木はエゾマツ。
青森県の県花はリンゴの花、県木はヒバ。
岩手県の県花は桐、県木は南部赤松。
宮城県の県花はミヤギノハギ、県木はケヤキ。
秋田県の県花はふきのとう、県木は秋田杉。
山形県の県花は紅花、県木はさくらんぼ。
福島県の県花はネモトシャクナゲ、県木はケヤキ。
茨城県の県花はバラ、県木は梅。
栃木県の県花は八汐つつじ、県木はトチノキ。
群馬県の県花はれんげつつじ、県木は黒松。
埼玉県の県花はサクラソウ、県木はケヤキ。
千葉県の県花は菜の花、県木はマキ。
東京都の都花はソメイヨシノ、都木はイチョウ。
神奈川県の県花はヤマユリ、県木はイチョウ。
新潟県の県花はチューリップ、県木はユキツバキ。
富山県の県花はチューリップ、県木は立山杉。
石川県の県花はクロユリ、県木はアテ(能登ヒバ)。
福井県の県花は水仙、県木は松。
山梨県の県花は富士桜、県木は楓。
長野県の県花はりんどう、県木はしらかば。
岐阜県の県花はレンゲソウ、県木はイチイ。
静岡県の県花はつつじ、県木はもくせい。
愛知県の県花はカキツバタ、県木はハナノキ。
三重県の県花は花菖蒲、県木は神宮杉。
滋賀県の県花はしゃくなげ、県木はもみじ。
京都府の府花は枝垂桜、なでしこ、嵯峨菊、県府は北山杉。
大阪府の府花はうめ、さくらそう、府木はイチョウ。
兵庫県の県花は野地菊、県木は楠。
奈良県の県花は奈良八重桜、県木は杉。
和歌山県の県花は梅、県木は姥目樫。
鳥取県の県花は二十世紀梨、県木は大山伽羅木。
島根県の県花は牡丹、県木は黒松。
岡山県の県花はもも、県木は赤松。
広島県の県花はモミジ、県木はモミジ。
山口県の県花は夏みかんの花、県木は赤松。
徳島県の県花はすだちの花、県木はやまもも。
香川県の県花はオリーブ、県木もオリーブ。
愛媛県の県花はみかんの花、県木は松。
高知県の県花はやまもも、県木は魚梁瀬杉。
福岡県の県花はうめ、県木はつつじ。
佐賀県の県花はクス、県木はクス。
長崎県の県花はミヤマキリシマ、県木はツバキ、ヒノキ。
熊本県の県花はリンドウ、県木は楠。
大分県の県花は豊後梅、県木は豊後梅。
宮崎県の県花ははまゆう、県木はフェニックス。
鹿児島県の県花はミヤマキリシマ、県木はクス、カイコウズ。
沖縄県の県花はデイゴ、県木は琉球松。

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