金曜日, 3月 24, 2006

エスノグラフィーを書くステップ 

4月に3日間のフィールドワークの実習に参加するので、少し事前に整理。
個人的にはフィールドワークという言葉のほうが馴染みがあるが、自然科学系の、つまり人間を対象としない野外観察と区別するために、エスノグラフィーと呼ぶのだとか。
このエスノグラフィーというのは、最近良く耳にするサービスサイエンス(SSME)の中でも大きな位置を占めている。
そもそも、私がフィールドワークの実習に参加するというのもサービスサイエンス(SSME)からみ。昨今、情報通信システムの分野でも、ビジネス・モデルを書くことが要求される。そこで必要となるのが、サービスサイエンス(SSME)であり、エスノグラフィー。

エスノグラフィーを書くためには、

[1]フィールド・サイトを選び、
 フィールド・サイトというのは現場。自然科学というか実験系でいうところの研究室。
 ビジネス・エスノグラフィーなら自社のオフィス、顧客のオフィス、銀行の店舗、ファミリーレストラン、会議の場などなど。

[2]フィールドの全体像を把握し、
 会議の場がどうして設定されたのかとか、その会議の目的は何かとか。

[3]リサーチ・クエスチョンを立て、
 仮説を考える。実行を伴わない人の発言は会議では重きをなさないとか。

[4]観察対象を具体的に定めて焦点観察を行い、
 セグメンテーションをして、じっと観察。

[5]観察結果の解釈のために理論的フレームワークの探索をし、
 仮説の検証。そして、仮説と観察結果とを見比べて仮説を理論という形で整理。
 教科書ばかりみていてはダメってこと。
 なぜって、自分で理論を考えるわけですから。
 実行を伴わない人の発言でもキラリと光るものがあれば会議で重きをなすとか。

[6]理論から導かれる事象の選択的観察を行い、
 自分の理論のチェック。
 キラリと光る言葉だけで人を動かすことが出来るのだろうか。観察、観察。

[7]データを分析し、
 観察した結果をデータとして整理し検証。こういうところが科学的。

[8]エスノグラフィーを書く

というステップを踏むのが良いという。

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