土曜日, 4月 08, 2006

とある観察から。 

「ただ報告を受けるのを待っているだけの部長というのは時代遅れなんだよ」

この部分だけを聞くと確かに理解ある発言のように思えてくる。

「これからは下の人間と一緒になって汗しなくてはならないと思うんだ」

「しかし、管理職には管理職の役割というのがあるというものです。
何でも同じように動けば良いというものではないでしょう。
同じように動いたら、一体、誰がみんなの責任を担うのでしょう」

不安は見事に適中した。
部長が約束した、みんなの成果を上にきちんと報告するということは、部長自らの手によって反故にされた。

一体、誰が責任を取るのか。
同じ職場で働いているのだからみんな対等という言葉はあまりにも甘い香りがする。
しかし、その甘美さには大きな罠もるということを忘れてはなるまい。
丁度、甘いものを食べ過ぎるとコレステロールが増えてしまうように。

一体、誰が責任を取るんだ。
上から下までが同じ不満を口にし始めている。

誰でもない、自分自身が自分の範囲内で責任を取ることが求められているというのに。

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