地質時代

約46億年前に原始地球が誕生してから人類が文字を使用するまでの時代(先史時代,Prehistory)のことを地質時代(Geological age)といいます.

地質時代地質時代区分

5億4,200万年前〜顕生代 Phanerozoic eon
25億年前〜原生代 Proterozoic eon
40億年前〜太古代 Archean eon
46億年前〜冥王代 Hadean eon

冥王代 Hadean eon

約46億年前超新星爆発によって原始太陽系円盤が形成
+100万年0.1地球質量の原始惑星(惑星胚,planetary embryo)が地球軌道上に誕生
+1000万年木星が誕生する
+6000万年原始地球に火星大の天体が衝突し月が誕生
約41億年前〜38億年前後期重爆撃期(LHB,Late Heavy Bombardment, lunar cataclysm):水星・火星・地球・金星,月に多くの隕石が衝突を繰り返す

太古代 Archean eon

約40億年前から約25億年前までの時代で始生代とも呼ばれます.

この太古代に,大陸の形成生物の誕生酸素濃度上昇という地球史上の三大事件が起きています.

シアノバクテリア(藍藻)類が形成した層状構造を持つ堆積岩であるストロマトライト(stromatolite)は太古代後期に多く見られます.ちなみに,西オーストラリア西海岸シャーク湾(Shark Bay)のハメリンプール(Hamelin Pool)には現生のストロマトライトがあることで知られています.

このようにストロマトライトに痕跡を残しているシアノバクテリアの増殖によって,大量の酸素が放出され、海中の2価鉄イオンと結合して酸化鉄となって沈殿.縞状鉄鉱層(BIFBanded Iron Formation)を形成しました.25億年前に形成されたとされる西オーストラリアのハマスレー層群(Hamersley Group)のマラマンバ(Marra Mamba),ブロックマン(Brockman),ブーゲーダ(Boolgeeda)の3層は26.5〜24.5億年前に形成されたと考えられています.南アフリカのクルマン縞状鉄鉱層(Kuruman BIF),トランスバール超層群(Transvaal Supergroup)は西オーストラリアのハマスレー層群と同時期に形成されたと考えられているため,当時は現在のオーストラリアとアフリカが同じ大陸であったのではないかと考えられています.

約40億前〜約36億年前原始生代 Eoarchean
約36億前〜約32億年前古始生代 Paleoarchean
約32億前〜約28億年前中始生代 Mesoarchean
約28億前〜約25億年前新始生代 Neoarchean

Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.