ファヨールのマネジメント基本原則
フランスの鉱山会社コマントリー・フールシャムボー・デカズヴィユで1888年から1918年まで社長を務めたアンリ・ファヨール(1841-1925)はマネジメントは企業でも官庁でも応用可能な一般性を持っているとして、「管理経営 administrative management 」として14の原則を示した。
- 分業
- 権限と責任
- 規律
- 命令の一元化
- 指揮の一元化 各従業員は一人の上司からのみ命令を受けるべきである
- 全体利益の優先 企業内で一従業員や一従業員集団の利益が企業の利益に優先してはならない
- 従業員への報酬
- 集権化
- 階層組織
- 秩序
- 公正
- 組織メンバーの安定性
- 自発的努力
- 結束
こうした原則に基づく管理機能は計画、組織化、命令、調整、統制の5つの要素に分解することが出来るともしている。但し、これらの視点に関しては後にサイモンが批判を投じている。
ファヨールは、また、企業が本質的に必ず行わなければならない活動として次の6つを挙げ、この6つの活動を企業目的の達成のために方向付けることが経営機能であるとした。6つの基本活動とは、生産・製造・加工という技術活動、購買や販売などの商業活動、資本の調達と運用である財務活動、財産や人員の補充を目的とする保全活動、在庫調整や貸借対照表および原価計算を行う会計活動、予測や命令を行う管理活動。