ポピュリズム革新主義

R.ホーフスタッターは『改革の時代』によって、
19世紀末から米国で起こったポピュリズム革新主義について次のように述べている。

「工業化と都市化とが人口構成の相対的同質性の解体と並行して起こったこと」
「アメリカ民主主義は、1880年頃までは、その基本的な考えにおいてはたんに農村的であるのみならず、ヤンキー的でありプロテスタント的であった」
それが新たな移民の流入によって
「全く異なった二つの政治倫理の体系が生じるようになった」
「もう一つの倫理体系は、移民のヨーロッパ的背景に基づくものであり、---個人の政治生活というものは家族の必要から起こってくるものと考え、政治的市民的関係をもっぱら義理人情で解釈し、抽象的な法や道徳律への忠誠よりも、個人的忠誠に重きをおくものである」


出典:Hofstadter,Richard(1955),The Age of Reform:From Bryan to F.D.R. Alfred A.Knopf
斉藤真他訳(1967)、『アメリカ現代史−改革の時代』、みすず書房

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