嫉妬と羨望

嫉妬と羨望は日常で使う時には特に区別されては使われない。
けれど、心理学者の宮城音弥氏は『愛と憎しみ』の中で、嫉妬とは三人の間の関係であり三角関係であるのに対して、羨望は二人の間の関係であるとした。
嫉妬と羨望との区別に関しては次のような分類がある。

(1)感情を向ける対象が所有者なのか所有物なのか
嫉妬は自分がほ欲しいものを持っている人を妬み、羨望はその人の持っているものを羨ましがる。

(2)誰の所有物なのか
 嫉妬は本来は自分のものであるはずのものが他人のものとなっている場合に抱き、羨望は他人のものに抱く。

(3)敵意があるかどうか
 他人に対して敵意がある場合は嫉妬、敵意がない場合が羨望。
 これは結構、納得的。

(4)愛情かどうか
 愛情が対象となっている場合が嫉妬、愛情に関係のない場合が羨望。

(5)対象が掛け替えのないものかどうか
 掛け替えのないものに対して抱く感情が嫉妬、そうでない場合が羨望。

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