CUBE2

前作は神と人との関係の暗喩や神話を思わせる所があった。しかし、続編は最初から最後まで兵器企業と国防総省が前面に出ている。あまり前作との対比をすることも気が引けるけれども、哲学的問い掛けもすっかりと消え去ってしまってキューブの背後にあるハイテクや量子力学という科学に主役の座を譲ってしまっている。創造者自らが部分しか知らず全体を知り得ないという構図も引き継がれているが、全体を識るのはもはや神ではなく国防総省。謎を解いて法則を見つける面が薄い点からも、主題を哲学から社会批判に移したと言える。

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