リベリオン
第3次世界大戦の後に人類滅亡を危惧した人類は人の持つ凶悪性を根絶するために、クラリック(cleric)という法執行官を置く。プレストン(クリシチャン・ベール)もその一人。戦後樹立された国家リブリアの国旗が鈎十字を連想させるし、イェイツの本が禁書だったり秦を思わせる。しかし、薬物プロジアムで平和思想を国民に強制し、心理分析を重視するあたりは近未来的。ん? 没個性と調和を求める点も現代社会そのものじゃないか。だからこそ、疑問を持ったプレストンの反乱は現代人の目覚めを表現している。ガン=カタは見物。