ラスト・キャッスル
歴戦の兵(つわもの)アーウィン中将がウィンター大佐が所長を務める軍事刑務所に収監される。実戦の経験はないものの優秀な能吏で上からの評価も高い所長は軍事物のコレクター。それは空想が現実化したものともいえる。将軍は家族との安らぎを求めている。しかし、階級ではなく経験に由来する兵としての威厳は尊敬を集めていく。人の負の面しか見ない所長とプラス面を見ようとする将軍。その差はアギラの射殺によって決定的に。過度の懲罰を行う所長への反乱は秩序をもって進む。それは命令違反で部下を失った将軍の最期の闘いだった。