ここで,イン・ザ・マネー[ITM;In The Money]というのは,株価がオプションの行使価格を上回っていて,普通株式への転換が可能[exchangeable]な状態であることを指す.
発行済株式数にイン・ザ・マネーのストックオプション,イン・ザ・マネーのワラント,転換証券を足したものは完全希薄化後発行株式数[Fully-diluted shares]という.
なお,新株予約権,新株予約権付社債等の株式を取得できる権利等のことを潜在株式[Residual security]という.
すなわち,完全希薄化後発行株式数とは,すべての潜在株式が普通株式へと転換され,オプションが行使されたと仮定するベースで算出される株式数の合計を意味する.