2003年3月撮影

釘抜地蔵
 北野天満宮から上七軒をぶらりと歩いて千本通を北上する。道の両脇は商店が連なっている。有名なところでは鰹節のお店。それだけではない。練り物のお店だとか、その他の食料品店がある。観光客向けのお店が集まっているというわけではないので、何かお土産を買おうという、そういう通りではない。しかし、思わず、ご飯を持ってくれば良かったなどという思いを抱いてしまう。そういう通りなのだ。

 そうこうして釘抜地蔵に着く。こうして書くと簡単に分かったようだが実際は違った。なんと間抜けにも寺の前で寺の場所を尋ねた。言い訳をすると、この釘抜地蔵は通りに面してドンと立っているのではなく、また目立つような大きな伽藍が立ち並んでいるというのでもない。通りに面しているのは面しているのであるのだけれども、門が大きくはないのだ。
 この正式な石像寺(しゃくぞうじ)苦しみを除いてくれるという地蔵菩薩を祀っている。このお寺の一番の特色は何といっても地蔵堂の壁を覆う釘と釘抜きの額、額、額。
 それだけではなく、地蔵堂の裏には鎌倉時代の阿弥陀三尊石仏(重文)と藤原定家の供養塔もあるのでチェック。
 


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