要光山観音寺(秩父21番)

 20番の岩之上堂から21番の観音寺へと至る道の途中に江戸時代からの道しるべがある。その道しるべに導かれて観音寺へと至る。
 秩父の札所には行基に纏わる話が数々ある。ここもまたその一つである。
観音寺はまたの名を「矢之堂」という。これは、行基がこの地に聖観音像を安置しようとして魑魅魍魎の妨害にあったときに、白馬の八幡神が神矢によって魑魅魍魎を打ち払ったと伝えられている。
 この「矢の根」は現在でも寺宝として大切にされている。
 訪れたとき、賽銭箱が見当たらなかった。聞けば賽銭箱は盗まれたという。
 残念なことだ。



秩父市大字寺尾2354