吉祥院天満宮


[2018/11/20]

京都は南区吉祥院政所町にある一番初めに創建された天満宮.創建は承平4[934]年.

この地に初めて天満宮が建てられたのは,ここが菅原道真の曽祖父・土師古人[-785]が平安遷都に伴って邸宅を構えた場所だったことによります.平安遷都まで大和国添下郡菅原邑に住んでいた土師古人は一族で菅原への改姓を桓武天皇に願い出て許されています.そのため,吉祥院に邸宅を構えた時には菅原を名乗っていたことでしょう.

土師古人の子・菅原清公は遣唐使として派遣されますが,その途上,嵐にあったところを吉祥天の加護によって救われたとして,帰国後に自らの邸内に吉祥天を祀ったと言われています.これが,吉祥天天満宮が鎮座している土地が吉祥院と呼ばれている所以.

なお,菅原道真もここで誕生し,青年時代に現在は菅原院天満宮が鎮座する地に転居するまで過ごしたと伝わります.

Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.





















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