ʼāleph

アレフ.フェニキア文字[Phoenician alphabet].

フェニキア文字

アフロ・アジア語族セム語派カナン諸語[Afro-Asiatic Canaanite languages]のフェニキア語で用いられた文字.フェニキア語はフェニキア[Phoenicia,Poeni]で話された言語.

フェニキア文字はギリシア文字[Greek alphabet],アラム文字[Imperial Aramaic Letter]の祖先として知られる.また,アラム文字はアラビア文字[Arabic script]とヘブライ文字[Hebrew script],ブラーフミー文字[Brāhmī script]の祖先である.

フェニキア[Phoenicia,Poeni]

フェニキアは紀元前15世紀頃に現在のシリアの地で勃興.紀元前9世紀から紀元前8世紀に新アッシリア帝国[Neo-Assyrian Empire;前934年-前609年]により征服され従属.現在のレバノンの南西部のティルス[Tyrus]を首都として地中海貿易で栄えた.

ローマ帝国と干戈を交えたカルタゴ[Carthage,Carthāgō]はフェニキア人によって建国された国家.ティルス[Tyrus]が新アッシリア帝国の支配下に入った後にはカルタゴがフェニキア人の中心都市となった.

Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.