『新撰姓氏録』の山城国神別に佐為宿禰と同祖として勝姓の奈癸勝が挙げられている.勝姓を有することから鑑みて,山城国久世郡那紀郷を本拠地とした百済系氏族と考えられる.
古代日本の氏姓制度においては,同族のなかのから,臣・連・伴造・国造・百八十部[ももあまりやそのとも],県主という地位が与えられ氏姓を賜った.「勝」は「すくり」と読み,首[おびと]・史[ふひと]・村主[すくり]と並んで百八十部[ももあまりやそのとも]の一つだった.
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