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[バラ戦争] |
背景
1399年:百年戦争を起こしたエドワード3世の孫のイギリス国王リチャード2世(在1377-1399)の百年戦争での芳しくない戦果に対して国内で不穏な情勢が続き議会がリチャード2世の廃位を議決。新国王にランカスター公の息子のヘンリー・ボリンブロクを指名。ボリンブロクがヘンリー4世(在1399-1413)として即位。
その後、ヘンリー4世の跡をヘンリー5世(1413-1422)が継ぎ国内を平定。再びフランスとの戦争を再開。
1422年:ヘンリー5世が亡くなり、ヘンリー6世(在1422-1461)が即位。
1453年:ボルドー陥落。これによってイギリスとフランスの間で戦われた百年戦争が終結。イギリスはフランスにあった領土を無くす。
イギリス国内に再び不穏な空気。
ランカスター朝中断
1455年:「セント・オールバーンズの戦い」。百年戦争を起こしたエドワード3世の孫に当るヨーク公リチャードが百年戦争の幕を降ろした国王ヘンリー6世に対して叛旗を翻す。
ヨーク家とランカスター家によるバラ戦争が始まる。
1460年:「ウェークフィールドの戦い」でヨーク公リチャードが戦死。
1461年:ウォリック伯リチャード・ネヴィルや弟のクラレンス公ジョージ、グロスター公リチャードの助力を得てヨーク公エドワードがエドワード4世として即位。ランカスター朝中断。
ランカスター朝からヨーク朝へ
1470年:ウォリック伯がヘンリー6世のランカスター派に寝返ってエドワード4世を追放しヘンリー6世を復位させる。
1471年:ウォリック伯と娘婿クラレンス公が対立。クラレンス公がランカスター派を離脱し国外追放されていたエドワード4世と連合しランカスター派を撃破。エドワード4世が復位する。
テューダー朝成立
1483年:エドワード4世の死後、エドワード4世の弟のグロスター公リチャードがエドワード4世の息子のエドワード5世(在1483)を排除しリチャード3世(在1483-1485)として即位。
1485年:「ボズワーズの戦い」。ランカスター家の流れを汲み、フランスに亡命していたヘンリー・テューダーがリチャード3世を破る。
ヘンリー・テューダーがエドワード4世の子エリザベスと結婚してヨーク家と和解の上でヘンリー7世として即位。
ここに至ってイギリスでも絶対王政への道が開かれる。
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