サイアム・セメント・グループ[SCG,The Siam Cement Group Public Company Ltd.]は,
タイ・バンコクに本社を置く,東南アジア最大級のコングロマリットである.1913年,ラーマ6世[ワチラウット王]の勅令により,タイ初のセメント製造会社として設立された.現在では,セメント・建材,化学,パッケージングなどの分野で事業を展開し,タイ国内外で高いプレゼンスを有している.
SCGの事業は,以下の主要セグメントに分類される.セメント・建材部門[SCG Cement and Green Solutions Business]では,セメント,レディーミックスコンクリート,耐火材などの製造・販売を行っている.化学部門[SCG Chemicals：SCGC]では,オレフィンやポリオレフィンなどの石油化学製品を手がけており,同社の中で最も収益性の高い部門とされている.パッケージング部門[SCG Packaging：SCGP]では,紙製品やプラスチック包装材の製造・販売を行っている.その他,SCGスマートリビング,SCGディストリビューション＆リテール,SCGデコール[SCGD]などの事業も展開している.
2025年4月17日時点でのSCGの時価総額は約1,830億バーツ[約55億米ドル].
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