〔読み〕おぐら[Ogura], こくら[Kokura], こぐら[Kogura], おくら[Okura].
〔分布〕東京都, 千葉県, 大阪府.
〔公家小倉氏〕太政大臣・西園寺公経[承安元〔1171〕/寛元2-08-29〔1244-10-02〕]の子である左大臣・洞院実雄[承久元〔1219〕/文永10-08-16〔1273-09-28〕]の二男の権中納言・小倉公雄を祖とする羽林家の小倉家が著名.
〔近江小倉氏〕清和源氏満季流の高屋実遠の三男である景実が近江国愛知郡小椋庄を本拠として小倉を名乗ったことを始まりとする一族.小倉景実の孫である小倉実郷は源頼朝に従って愛知・神崎・蒲生三郡を領した.鎌倉時代初期から蒲生氏と婚姻関係を結んだ.また,宗家は蒲生郡佐久良庄の佐久良城を本拠とし,神崎郡御園庄を領した小倉西家は山上城を拠点とし,愛知川小倉庄を領する小倉東家は高野城と小倉城を本拠とした.
森氏,河曲氏,奥氏,米井氏,青山氏などが分出.
〔古代豪族小倉氏〕弘仁3[812]年9月に,小倉公真禰麻呂らが陸奥小倉連を賜姓されている.
〔武蔵小倉氏〕武蔵七党の一つである横山党で,武蔵国橘樹郡小倉[川崎市幸区小倉]を発祥の地とする一族.横山孝兼の子の経孝が小倉を称したことが始まり.小倉の地は多摩川と鶴見川に挟まれた場所で武蔵国府の蔵が置かれたとの説がある.
初版：2024年05月19日[日].
デザイン名字. 
