藤原氏,村上源氏.長野県千曲市内川[信濃国埴科郡内川村]を発祥の地とする.三河国八名郡大陽寺庄を本拠としていた内河八郎弼家を祖とする.内河八郎弼家の父の弼忠は鎌倉幕府第8代執権・北条時宗の外戚である安達泰盛[1231-1285]に仕えた.その安達泰盛は内管領・平頼綱と対立し霜月騒動によって討滅される.内河八郎弼家は霜月騒動[1285]の影響により,伯耆国大山寺を頼って大山寺領蚊屋荘へと移ったという.その娘は名和行高[長田小太郎]に嫁ぎ,建武の新政下で楠木正成・結城親光・千種忠顕と並んで三木一草の功臣と称された名和長年を産んでいる.現在の鳥取県米子市蚊屋にある曹洞宗白翁山両足院は内河氏館の地に内河民部禅師長祐によって興国2[1341]年に建立されたもの.
家紋は帆掛船など.
出典:20210530-0217B