清和源氏足利氏族か.福島県喜多方市豊川町一井菅井を発祥の地とする.菅井重国が桑折赤館[福島県伊達郡桑折町]に拠った伊達宗遠[1324-1385]に仕え,景国の代で伊達尚宗[1453-1514]の軍奉行となっている.その子の藤右衛門常国は戦功により伊達植宗[1488-1565]から出羽国置賜郡長井庄を所領とされ今泉館[長井市今泉館]を構えた.この菅井常国は後に奥州藤原氏藤原秀衡の家臣名取四郎の居館であって,鎌倉時代には曽我氏が住んでいた四郎丸館[宮城県仙台市太白区四郎丸,善徳寺]を領した.菅井氏は大炊祐常国,内記直国,和泉実国,泰国と四郎丸にあったという.慶長15[1610]年,菅井氏の嫡流は袋原[宮城県仙台市太白区袋原]へと移るが四郎丸に残った一族もあった.
家紋は丸に梅鉢など.