桜田連氏族.大和国桜田を発祥の地とする一族.桜田というのは,『東大寺諸荘文書井絵図等目録』[『平安遺文』第5巻2156号文書]にある「櫟庄 池図一禎字桜田」の桜田であり,天理市櫟本町[いちのもとちょう]と考えられる.櫟本町は1889[明治22]年4月1日の町村制の施行により,添上郡櫟之本村, 和爾村,楢村,森本村,蔵之庄村,中之庄村が合併して誕生している.櫟本町は1954[昭和29]年に丹波市町,朝和村,福住村,二階堂村,柳本町と合併し天理市となった.
『新撰姓氏録』によれば,楢己智[ならのこち]を祖とし,三林公[みつはやしのきみ],長岡忌寸[ながおかのいみき],山村忌寸[やまむらのいみき]と同族.楢己智は秦氏とされ大和国添上郡楢中郷[奈良県天理市楢町]を本拠地とした.
神護景曇4[770]年4月1日「井功并用物勘注文」[『東大寺要録』国宝本二]に記載のある桜田連春山が知られる.
出典：国土地理院地図[電子国土Web]に一部追記.
#奈良県 #天理市 #櫟本 #楢町 #和爾町 #石上町 #上総町 #四之坪
