孝靈天皇は第7代天皇であり欠史八代の一人.日本書紀においては大日本根子彦太瓊天皇と呼ばれる.古事記においては,大倭根子日子賦斗邇命である.孝安天皇[日本足彦国押人天皇]を父とし,天足彦国押人命の娘の押媛[忍鹿比売]を母とする.磯城県主,もしくは,十市県主の大目の娘の細媛命を皇后とした.
孝霊天皇の皇子である稚武彦命は吉備氏の祖とされる.稚武彦命というのは『日本書紀』による名であり,『古事記』においては若日子建吉備津日子命[わかひこたけきびつひこのみこと]と呼ばれる.