武内宿禰後裔氏族.大阪府和泉市坂本[和泉国和泉郡坂本郷]を本貫地とする一族.『古事記』の孝元天皇段に武内宿禰の子の紀角宿禰が木臣,都奴臣,坂本臣の祖とある.また,『新撰姓氏録』「河内国皇別」には坂本臣は「紀朝臣同祖,彦太忍信命孫武内宿禰命之後也」と記されている.紀角宿禰の玄孫の建日が和泉国和泉郡坂本郷を本貫地として坂本姓を賜与されたことが起源.
大臣・蘇我馬子と大連・物部守屋が雌雄を決した丁未の乱[587]において,大伴噛・阿倍比等古・平群神手とともに物部守屋討伐を行った坂本糠手が知られる.
家紋は丸に三つ丁子など.