惟宗氏島津氏支族.島津宗家第4代・島津忠宗[1251-1325]の四男・時久が日向児湯郡新納院の地頭職を得て新納を称したことが起源.新納時久は日向高城を本拠地とした.観応の擾乱に際して,畠山直顕によって日向高城を追われ日向救仁院へと移った.
第2代の新納実久は南朝方の楡井頼仲[1300-1357]が敗れて自刃すると楡井氏の松尾・志布志城に入った.新納忠続[-1489]は島津宗家第11代・島津忠昌[1463-1508]の命により,伊作家の島津久逸[1441-1500]とともに日向伊東氏に対する備えとして飫肥に移された.新納忠続の弟・是久[-1485]の娘の常盤は島津久逸の子・島津善久[1468-1494]に嫁いだ.
家紋は丸に鍵十字など.