清和源氏小笠原氏族.長野県佐久市を発祥の地とする.小笠原長清[1162-1242]の子・時長が佐久郡伴野荘の地頭として入部し伴野を称したことが起源.伴野時長の娘は安達義景[1210-1253]の室となり安達泰盛[1231-1285]を産んでいる.そのため,内管領・平頼綱[1241-1293]と安達泰盛が対立し霜月騒動[1285]により安達一族が討滅されると伴野氏も連座.伴野時長の子・伴野長泰[-1285]は由比ヶ浜にて処刑.一族族滅状態となり,伴野荘は北條氏により没収.これにより,小笠原氏の嫡流は小笠原長氏[-1383]に移った.
鎌倉時代は逼塞を余儀なくされたが,南北朝時代に伴野長房[-1353]が足利尊氏に仕えて復権.
家紋は松皮菱など.