神戸の須磨浦にある室町時代末期から桃山時代のものと推定される五輪塔。訪問前に写真で確認した時は高さまでチェックしていなかったので現地で397cmの塔を見たときは正直言って驚いた。中世の五輪塔としては、京都の八幡市の石清水八幡宮の五輪塔に次ぐ全国第二位の石塔。堂々としたものである。薬研彫りで、地輪、水輪、火輪、風輪、空輪ともに梵字を薬研彫りしてある。
一の谷の合戦で熊谷次郎直実に討たれた平 敦盛の供養のために鎌倉幕府執権北条貞時が弘安年間[1278-1288]に建立したものという。ここから海を眺めると感慨深いものがある。
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