1180年1月20日

この日、平家の血を引く皇太子言仁の魚味(眞魚始)と袴著(着袴)の儀式を行った。魚味(眞魚始)というのは、初めて魚を食べさせる儀式で、子供が生後15ヶ月から25ヶ月、だいたい3歳頃の時に行われた儀式。皇太子言仁、後の安徳天皇は1178(治承2)年の11月12日に六波羅の平重盛邸で生まれているから時期としては問題がない。

しかし、この時期に行う予定は当初はなくて、来月に天皇に即位するということで急遽行われた。


[玉葉]
この日皇太子魚味・着袴等の事有り。三歳の着袴吉例たるの上、来月譲位の事有るべきに依って、急ぎ行わるる所なり。

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