第六天社_建長寺四方鎮守
建長寺の四方鎮守には、中央五大尊と東に八幡、北に熊野、西に子神、南に第六天があり、第六天は上町に鎮座。しかし、現在に至るまで存続しているのは第六天のみという。
通りに面していたのが幸いしたのか、あるいは県内に180余あるとも言われるように第六天が広く信仰されていた故によるのだろうか。
延宝2(1674)年に徳川光圀の『鎌倉日記』に第六天の記述がある。社殿に納められた建長寺第218世の真浄元苗による天保2(1831)年の棟札に宝永4(1707)年に建立した社殿の損傷が激しいために再建したことが知られる。
社殿形式は一間社流造という。仏教でいうところの他化自在天、神道では第6番目の神とされ、第六天社では江戸時代の作の彫像を本尊とし、持国天、増長天、広目天、多聞天の四天王像が本尊の前に鎮座しているという。
2004.2.28訪問
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