鎌倉公方邸址
現代の鎌倉に現前として鎌倉時代が存在している。
かつて、この金沢街道沿いの地に、源 頼朝が鎌倉幕府を開くと同時に、源氏の一門である足利義兼が館を構えた。
その後、長い雌伏の時間を経て、足利氏は源家として幕府を打ち立てた。幕府は京都にあったのであるが、武家の都である鎌倉には一族である鎌倉公方が置かれた。鎌倉と京都の距離もあって、室町将軍と鎌倉公方は対立していく。
そして、第5代足利成氏は鎌倉の地を離れ下総古河へと本拠地を移す。
しかし、鎌倉における館の地はそのままに残され主の帰りを待ち続けた。
遂に、その時期は来なかったが、その名残は現前として存在している。
撮影日時:2005年8月20日、絞り値:f/2.8、露出時間:1/800秒、焦点距離:7mm、撮影機種:C4100Z