薩摩十六烈士の墓

下田の乳峰山大安寺にある薩摩藩の支藩である日向佐渡原藩の河越久兵衛、河越太兵衛、成田小左衛門らの墓所。江戸城御普請材を積み込んで出帆した宰領河越久兵衛らは13人の水主を指揮して江戸に向かう途上、遠州灘で暴風雨に遭う。人命を第一と考えた船頭の権三郎は御普請材の捨荷を進言。宰領河越久兵衛は進言を入れて積荷を捨てて切りぬけた。下田港に到着すると、河越久兵衛、河越太兵衛、成田小左衛門の三人は水主13人の佐渡原への帰還の嘆願書を認めた上で割腹。しかし、義侠心に感じ入った水主13人も結局は宰領に殉じて死を選択。

時は1688(貞享5)年の事である。