極楽寺
鎌倉にある古刹。もともとは深沢の地にに鎌倉幕府2代執権北条義時の3男の北条重時(極楽寺流北条氏祖)によって創建され現在の地に移転された。開山は奈良西大寺にて叡尊に学んだ良観坊忍性。1262(弘長2)年に北条重時の4男の北条業時(普恩寺流北条氏祖)の招きによって多宝寺住持となり、1267(文永4)年に極楽寺の開山として迎えられた。
すぐ近くには大仏坂、化粧坂、亀ヶ谷坂、巨福呂坂、朝比奈、名越坂と並ぶ7切り通しの一つ極楽寺坂があり、鎌倉を守る砦としても機能した。
事実、鎌倉幕府滅亡時には新田義貞軍は極楽寺坂の仏法寺に構えた幕府軍と激闘を繰り広げている。
鎌倉時代には七堂伽藍を誇り、鎌倉幕府滅亡後も勅願寺としての寺格を保ったが、現在はひっそりと鎌倉の面影を伝えている。