羽村山口軽便鉄道跡
東京都の市で唯一、鉄道のない武蔵村山と呼ばれるが、かつては軽便鉄道が通っていた。
村山出身者なら子供の頃にザリガニ釣りをして遊んだ(下)赤坂池のすぐ北にあった幾つかのトンネル群。現在では自転車道として整備されて、武蔵野の面影を楽しむハイキングコースにもなっている。昔はトンネルの中に空洞があったり暗かったりと探検の場でもあった。
そこは、昭和4(1929)年から昭和8(1933)年まで走っていた、多摩湖の建設のために敷かれた羽村取水所-村山村横田-山口貯水池堰堤を結ぶ材料運搬軽便鉄道12.6キロの軌道跡。
一度廃止された後に、戦時中の昭和18(1943)年に空爆対策のために復活。さらに、時を経て現在は軌道の一部が自転車道として生まれ変わっている。