LOUIS DAVID、「テルモピレーのレオニダス王」


LEONIDAS AUX THERMOPYLES

画面中央で冠を戴くのはスパルタ王レオニダス。

ペルシア王ダレイオスの二度にわたるギリシア遠征の失敗の後に子のクセルクセス1世は第三回ギリシア遠征に踏み切る。
これに対して、ギリシア諸国はアテナイの戦略家テミストクレスが海軍の創設を提言。
ペイライエウス港の建設に着手。更に、紀元前481年にアテナイやスパルタが音頭をとって同盟を結成。スパルタ王レオニダスが陸海の指揮権を握り、翌年にクセルクセス王がギリシア本土に侵攻すると陸のテルモピレー隘路と海のアルテミシオン岬で防衛線を張る。
この戦いで陸のスパルタ軍は壊滅し画面中央に描かれているスパルタ王レオニダスは戦死する(紀元前480年)。
陸海の防衛線は突破され、ギリシア同盟軍はサラミス湾で最終決戦に臨む。この戦いではテミストクレスによって全兵力が動員されペルシア帝国軍を退けた(サラミス海戦)。
しかし、これで決着が付いたわけではない。クセルクセス王自身は帝国に帰るが、マルドニオス将軍率いるペルシア陸軍はテッサリアに陣を張る。
紀元前479年、ペルシア陸軍はアッティカに侵攻。更に、プラタイアでスパルタのパウサニアス率いるギリシア同盟軍と陸上における最終決戦(プラタイアの戦い)に臨む。この戦いとイオニアのミュカレ岬における戦いの両方でギリシア同盟軍が勝利。
これで、最終的にギリシア同盟の勝利となった。