カナレット、「リアルト橋」
CANALETTO,"LE PONT DU RIALTO"
リアルト橋は1588-91年の建造で、ヴェネチアの名所の一つ。
描写が非常に詳細だけれども、これは、カナレット(1697-1768)が当時の手法の一つであるカメラ・オブスクーラ(暗箱)を利用して描いたもの。
カナレットは、ヴェネチアのヴェドゥータ(街景図)を300点以上描いているけど、いづれもカメラ・オブスクーラ(暗箱)を利用している。
この手法を利用しているために、左のフォンダコ・デイ・テデスキと呼ばれる16世紀初頭建築のドイツ人商館の壁にはジョルジョーネのファザード装飾の痕さえ薄っすらと見ることが出来る。
18世紀のヴェネチアでは、カメラ・オブスクーラ(暗箱)が流行。この手法を大いに活用した芸術家にはカナレットの他にフランチェスコ・グァルディ(1712-93)が知られている。
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