カナレット、「リアルト橋」


CANALETTO,"LE PONT DU RIALTO"
リアルト橋は1588-91年の建造で、ヴェネチアの名所の一つ。
描写が非常に詳細だけれども、これは、カナレット(1697-1768)が当時の手法の一つであるカメラ・オブスクーラ(暗箱)を利用して描いたもの。
カナレットは、ヴェネチアのヴェドゥータ(街景図)を300点以上描いているけど、いづれもカメラ・オブスクーラ(暗箱)を利用している。
この手法を利用しているために、左のフォンダコ・デイ・テデスキと呼ばれる16世紀初頭建築のドイツ人商館の壁にはジョルジョーネのファザード装飾の痕さえ薄っすらと見ることが出来る。
 18世紀のヴェネチアでは、カメラ・オブスクーラ(暗箱)が流行。この手法を大いに活用した芸術家にはカナレットの他にフランチェスコ・グァルディ(1712-93)が知られている。

ダヴィッド、「ナポレオン I 世の戴冠式」


LE SACRE DE NAPOLEON IER

ルーベンス、「王女の交換」


The Exchange of Princesses

厳島神社 客神社と五重塔

厳島神社 客神社と五重塔

大足石刻


千手観音像
中華人民共和国、2002

中国は重慶にある、一大仏教施設。1999年12月1日にユネスコの「世界遺産」に登録された。
大足石刻と一口に言っても、時代から言うと唐の末期から明・清までの彫刻を含んでいる。しかし、最も特色があるとされているのは宋の時代のものという。
また、その規模からいうと、重要文化財として保護の対象となっているものだけでも75ヵ所の石窟があり、彫像の数にすると5万を越えると言われている。
そのうちで、北山、宝頂山、南山、石門山、石篆山が「世界遺産」。
「上がりて峨眉をはいして、下りて宝頂山をはいす」として知られている宝頂山は、大足県の東北15キロにある聖寿寺を頂く山。この宝頂山の石窟は、聖寿寺を創建(1130年)した南宋の時代の智鳳によって築かれたという。
大石石刻は仏教遺跡として知られているが、その内容は多岐にわたり、彫像にも儒教・道教の色彩がある。

大足石刻


普賢菩薩(宋)
中華人民共和国、2002

大足石刻


北山、日月観音(宋)
中華人民共和国、2002

大足石刻


華厳三聖像:毘盧舎那仏(中央),普賢菩薩,文殊菩薩
中華人民共和国、2002

大足石刻


中華人民共和国、2002

ティッツアーノ、「マグダラのマリアの懺悔」


シエラ・レオネ(2003)、サンクト・ペテルブルグ建都300周年
ティッツアーノ(1485-1576)

ティントレット、「洗礼者ヨハネの誕生」


シエラ・レオネ(2003)、サンクト・ペテルブルグ建都300周年
ティントレット[Tintoretto,Jacopo Robusti](1519-1594)

小出楢重、「Nの家族(1919)」


大原美術館所蔵。
1981年6月18日発行。「近代美術シリーズ」。

ステンドグラスと宗教美術


ステンドグラスと宗教美術、ポルトガル領土澳門、1994.11発行、751、55-5365