ジャン オーギュスト ドミニク・アングル[Jean-Auguste Dominique Ingres[1780-1867]].フランス南西部モントーバン出身.12歳でトゥールーズのアカデミーに入学.1797年にパリのダビッドに入門.1801年に『アキレウスのもとにやってきたアガメムノンの使者たち』によってローマ賞を受賞しイタリア留学の権利を得た.以後,1806年から1820年までローマに,次いで活動の拠点をフィレンツェに移し1824年まで滞在した.この長いイタリア留学仲にラファエロやミケランジェロといった古典の画風を我が物とした.新古典主義の画家であり,ダビッド[1748-1825]の影響を強く受ける.ダビッドの弟子のグロ[1771-1835]を失った新古典派陣営は,ドラクロワを中心とするロマン派が台頭する中でアングルの才能を必要としアングルもそれに応えた.
左の絵は1853年の作品『ド・ブロイ公爵夫人[Princesse Albert de Broglie]』でありメトロポリタン美術館所蔵.
Vita brevis, ars longa. Omnia vincit Amor.