アンナスの家のイエス

ホセ・デ・マドラソ[Joséde Madrazo]による作品.

アンナス[Hannas,在位6-15]というのは,イエスが神殿で教師たちを驚かせたときの大祭司.イエスは捕らえられた後に,アンナスの家へと連行される.大祭司の座は義理の息子であるカヤファ[Kaiaphas,在位18-36]に引き継がれていた.なお,カヤファは通称であり,本当の名前はカイアファの子ヨセフ[יוסף בַּר קַיָּפָא ,Yosef Bar Kayafa].ともかく,ユダヤにおいてはハスモン朝[חשמונאים‎,Hasmonean,140BC-37BC]以来,大司祭が王であったことに由来し,ローマの支援により,イスラエルの兄弟民族であるセム系民族エドム人系のヘロデ朝[בית הורדוס‎,Herodian Dynasty,37BC-92]がユダヤを統治するようになっても,大祭司は強大な権力を保持していた.

そして,大祭司カイアファの家の庭でイエスの裁判が執り行われた.


'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"

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