アメリカの画家であるエドウィン・オースティン・アビー[Edwin Austin Abbey, 1852-04-01/1911-08-01]による1902年9月の作品.
エドウィン・オースティン・アビーは,17世紀の英国の詩人ロバート・ヘリック[Robert Herrick:1591/1674]の詩集の挿絵のために1878年に渡英.以降,英国で過ごした.
ガラハッドの出発[Galahad's Departure]は円卓の騎士[Knights of the Round Table]の1人であるガラハッド卿[Sir Galahad]の旅立ちを描いたもの.ブリトン人君主アーサー王[King Arthur:c.5後半/c.6初頭]に仕えた.パーシヴァル卿[Sir Percival],ボールス卿[Sir Bors]とともに聖杯を見つけたとされる.同じく円卓の騎士であるランスロット卿[Sir Lancelot]とリスティノイス[Listinoise]のペレス王の娘のカーボネックのエレイン[Elaine of Carbonek]の子.
なお,ペレス王の父親は漁夫王[いさなとりの王,Fisher King]とも呼ばれたカーボネック城主ペラム王.ペラム王は,また,ロンギヌスの槍[Lance of Longinus]により負傷し不具の王[Wounded King]とも言われた人物.
'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"