アールパード朝[Árpádok]のハンガリー国王ラースロー1世[László I:1040-06-27/1095-07-29]こと聖ラディスラウスとクマン人[Cumans,Polovtsians]との戦いを描いたもの.ラースロー1世はローマ教皇グレゴリウス7世と神聖ローマ帝国皇帝ハインリヒ4世による叙任権闘争[Investiturstreit]においてはグレゴリウス7世を支持.トランシルヴァニアやドナウ川下流に掛けての領域を支配下においた.また,クロアチア王家断絶によりクロアチアを併合,続いてダルマチアをも併合し版図を拡大.脅威となっていたクマン人の平定も行った.ダルマチアの支配を巡っては東ローマ帝国,ローマ教皇,ヴェネツィアと争っている.そのため,教皇ウルバヌス2世と対立したラースロー1世は対立教皇クレメンス3世[/1100-09-08]を支持するに至っている.
なお,クマン人とはクマン・キプチャク連合のテュルク系民族.
'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"