ドーソンヴィル伯爵夫人

新古典主義ドミニク・アングル[Jean-Auguste-Dominique Ingres:1780-08-29/1867-01-14]による1845年の作品.

ドーソンヴィル伯爵夫人はフランスの批評家にして小説家のスタール夫人[Anne Louise Germaine de Staël:1766-04-22/1817-07-14]の孫娘ルイーズ・ド・ブロリ[Louise de Broglie, Countess d'Haussonville:1818-05-25/1882-04-21].政治家であり外交官でもあった第3代ド・ブロイ公ヴィクトル・ド・ブロイ[Victor de Broglie, 3rd Duke de Broglie]とホルシュタイン男爵夫人アルベルティーヌ[Albertine, Baroness Staël von Holstein]の娘.スタール=ホルシュタイン男爵の妻がスタール夫人.アングルは彼女を,我らが愛しのおてんば伯爵夫人と呼んだという.

この絵を描いた時,アングルは60代,一方のドーソンヴィル伯爵夫人は20代.3年の歳月を掛けて描いたとされる.真偽の程は定かではないが,彼女に恋してと語ったとされる画家の彼女に寄せる想いが伝わってくる.


'Beauty is truth, truth beauty,'-that is all Ye know on earth, and all ye need to know.
John Keats,"Ode on a Grecian Urn"

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